ブームの沈静化、実践用の代償…etc. ナイキからの独立の陰で。【エアジョーダン秘史(12)】
1985年の1stモデルから今なお続くレジェンドバッシュのヒストリー。
シューズの中でがっちり足を固定するリジッドさが特徴
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写真を拡大 上がオリジナルの黒×赤、下が'04年復刻時に新たに加わった白×白×ノースカラー。
薄く反発性に優れるズームエアーをミッドソールにフルレングスで搭載。ミッドソールは前作よりも薄くされ、カーボンシャンクの面積も広がったので、ソールは非常に硬くリヤフットに関してはほとんど屈曲性がなくなっている。シューレースホールの上部には金属フックが使われてストッパーの役目もはたしている。カットはAJ11よりも高くなっているが、これはMJのプレースタイルの変化に対応したものと思われる。
AJ6に続いて、2000年から復刻がスタート
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写真を拡大 ブランド名は変わったが、BOXはナイキのレギュラーモデルと同じもの。ただし当然のことながらシューズのボディーにはナイキのロゴは一切入らない。ちなみにシューレースの金属フックにもジャンプマンロゴが。
それまでMJはレギュラーシーズンでは白ベース、プレーオフは黒ベースと、色の違うシューズを履き分けていたが、このAJ12を履いた’96-97シーズンは、さらにホーム用とアウェイ用を使い分けるようになった。ちなみに、白×黒はレギュラーシーズンのホーム用、白×赤はレギュラーシーズンのアウェイ用、そして黒×白がプレーオフにアウェイ用だ。オリジナルモデルでは、これら4色の他にネイビー×白がリリースされた。また黒×白のモデルは、ブランド名が入ったサイドのプレート部分にリフレクター素材を使っている。他のモデルと同じように、復刻版のレトロにはローカットが追加されている。
*参考文献『スニーカーJack Premium「まるごと1冊エアジョーダン23周年』(小社刊)
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